雛井籠 安永5年(1776)

2018.02.13

菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

11.0×13.3×18.3(cm) 撮影:轟近夫氏 *画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。

江戸時代に作られた、雛菓子用の小ぶりな井籠(せいろう)。中に直径1.5cm程度の小さな菓子を詰め、宮中などへお納めしていました。現在では実物こそ使用しませんが、雛祭りの季節には、これを模した紙箱に菓子を詰めて販売しています。

実は、商品を入れる手提げ袋も、この雛井籠のデザインを取り入れたもの。昭和45年(1970)に、金属造型作家の永井鐵太郎(ながいてつたろう・1936~2021)氏が制作して以来、若干の変更が加えられながらも受け継がれ、虎屋の顔ともなっています。

※日展の評議員を務め、平成4年(1992)に日本芸術院賞を受賞。作家活動の傍ら、東京藝術大学在学中の昭和34年(1959)より虎屋に勤務し、パッケージ、店頭装飾などを手掛けた。

実は、手提げ袋の裏(底)にも、井籠をもとにしたデザインである旨記載しています。お手にされた際には是非ご覧ください。

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