『あじわい』No.231(2026 SUMMER)に寄稿しています
2026.07.06
掲載情報
古来、日本人は疱瘡(ほうそう=天然痘・てんねんとう)や麻疹(はしか)など多くの病と闘ってきました。こうした病を退け、かかった場合にも軽く済むように願ってさまざまな食べものが用意されました。
たとえば疱瘡では、赤いものを食べると良いとされ、小豆を使った小豆飯やぼた餅がさかんに作られました※。赤は太陽や血の色に通じるとして神聖視された色で、小豆を体に取り込むことで、病を退けようとしたのです。
また、かつては病をもたらす疱瘡神がいると信じられ、疱瘡神には小豆飯やぼた餅などを供えると良いともいわれました。
実際、小豆は体に良いとされる食物繊維やビタミンB1、ポリフェノールを含むことでも知られます。ぼた餅やお汁粉など手軽にできるものもありますので、作ってみてはいかがでしょうか。
※疱瘡の見舞いには、赤一色で描かれた菓子袋に入れて贈るのが習いだった。
参考: 関沢まゆみ編『日本の食文化2 米と餅』吉川弘文館、2019年
小豆や米など日本人が神聖視してきた食べ物についてまとめられています。
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