『あじわい』No.231(2026 SUMMER)に寄稿しています
2026.07.06
掲載情報
菓子資料室 虎屋文庫では虎屋歴代の古文書や古器物に加え、菓子に関わるさまざまな資料を所蔵しています。このコーナーでは、その一部をご紹介していきます。

*画像をご使用になりたい方は虎屋文庫までご連絡くださいませ。
今回は、歌川国貞(うたがわくにさだ のちの三代豊国)の錦絵を紹介します。描かれているのは、現在も歌舞伎で人気の舞踊「玉兎(たまうさぎ)」を踊る三代目坂東三津五郎(ばんどうみつごろう・1775〜1831)です。はちまきの両端をとがらせて、兎の耳に見立てています。月を背に、臼の周囲を廻りながら餅を搗く一場面で、臼の中には出来上がった団子が沢山入っていて、美味しそうです。以前掲載した月見にちなんだ錦絵の落ち着いた趣とは異なり、兎のように飛び跳ねる所作をとらえた楽しい作品といえるでしょう。
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